雑体:020160416 : 「擬宇宙論」から(1)

○肉体と意識はその単位ごとに独自存在のかたまりだが、人間のかたまりのレベルでは身体に帰属し、身体が消滅するとそれ自体も失はれる。閉ぢ込められた生命系のかたまりは身体の機能といふ属性を与へられてゐるだけだ。

○脳といふ身体部位が消滅すると、意識といふ身体機能は失はれる

○意識は脳味噌における化学反応の発展的機能として、生命系の知的機能の累積概念として考へうる

○成果物としての思考は、これを生み出した意識や身体が消滅しても存在するか

○思考を意識から分離させ、抽出し、独自存在(単位、かたまり)として実在させうるか

○量子論の不確定性理論における測定者(器)といふ視点。波動と粒子の重なり。次元は数学的仮定(ユークリッド的な仮想的直線性)といふ分析能(見る者の位相レベルにおける解析能)。これらは「見方の問題」として考へられないか。そして、この「見方」こそ「思考」そのものではないのか。