雑体:020160416 : 「擬宇宙論」から(1)

「擬宇宙論」から(1)

破片(フラグメント)を露はにし異なつた位相を暗示せよ

量子(クァンタム)がおのれをカウントするやうに

○偶発性が実在の叫びを宇宙に轟かす

○緊縛された次元が別の形態空間に移行する

○物質がおのずから別の状態、宇宙相に変化する

○次元はそも理想化されたるスケールなり

○物質中に突如生まれた空間が裂け相転移する
 曲率をもつ次元が飛び出して

○ちぎれさうなひもエネルギーの強靭

○単一物質が同時に異なる位置に存在してをる

○極小は光とひもの波打ちて
 極大のユニバースはその状態の大変化なり

○全振動が解放衝動とキャンバス上で出遭つてしまつた