緑字生ズ 082 (闇の凍りつく……)
82 闇の凍りつく動悸に冒され 離婚して、若い女と暮した男 音楽の器械をつくり、 … 続きを読む
82 闇の凍りつく動悸に冒され 離婚して、若い女と暮した男 音楽の器械をつくり、 … 続きを読む
81 なにものかに死が拐(さら)われた スナモグリのように 君は十字路から駈ける … 続きを読む
80 少女が叢で強姦されたと知り 旅に出ていた 地むぐりの神話はどこにでもある … 続きを読む
79 下駄の歯を 風の裂目に蹴り上げた 湘南電車で太陽を見よう 少女の黄色い肌を … 続きを読む
78 鞍型の頂から 星に向かう星 (宇宙の空腹って何のこと? そう訊いて旅立った … 続きを読む
77 マゲイは棘だけの生き物 棘でつくった針と糸 鋭い味の酒 鋏がカランチョのよ … 続きを読む
76 涙をどこかで暖めようと 声を紐にして 音のない窪地を歩く 土の景色は黄ばみ … 続きを読む
75 妖しの声に窓の月 指につたわる汗も淫らな
74 脂の浮いた甲を包む、赤いエナメルの靴 地下鉄が空を走るなんて! まつわらぬ … 続きを読む
73 新聞配達人の投函でめざめる 土の家、水の庭 靴底に鍵をしのばせ びっこをひ … 続きを読む