未刊行詩集『空中の書』07: 声の届かぬ部屋 III
声の届かぬ部屋 III 青鹿毛の馬の背に 咒文の書かれた服を着て 闇に溶ける者が … 続きを読む
声の届かぬ部屋 III 青鹿毛の馬の背に 咒文の書かれた服を着て 闇に溶ける者が … 続きを読む
声の届かぬ部屋 II 頭蓋骨にしまった 罌粟(けし)のうすい花びら インクのかす … 続きを読む
声の届かぬ部屋 I 魂と肉体を分つ術を用い 窖(あなぐら)の中で修練する 静止し … 続きを読む
贖罪 古来、夜の使者と馴染み、悪逆非道の律法を糧とし、巻貝の好餌として封印された … 続きを読む
肉体の運命 死者の肉を 刺身にして弔う風習を知ったのは 露地裏で少女と遊んでいた … 続きを読む
満月 夜は来た 妖しい吐息が裾野に広がってゆく 頭上に爛々とかがやく紅蓮の月 お … 続きを読む
(窓から覗くと) 窓から覗くと 沐浴する異国の女のような 幽霊だった