連載【第006回】: 散文詩による小説: Dance Obscura: pain speed
pain speed 私にとって最も遠いところから、その痛みは伝わってきたの … 続きを読む
pain speed 私にとって最も遠いところから、その痛みは伝わってきたの … 続きを読む
microtubule 2 Aは「私自身にとっては、肉体の欠落感というものは … 続きを読む
microtubule 1 あなたは私に属しているのか? 私がそのような疑問 … 続きを読む
Invisible 3
このことは次のような問いかけでも同じである。「私にはあなたが見えるのか?」「あなたには私が見えるのか?」私はあらゆる場合においてあなたを見ることはできないし、あなたは私を見ることはできない。
では、私はあなたに問いかけることは可能なのだろうか。また、私はあなたに問いかけずに私としてありつづけることが可能なのだろうか。もっとはっきり述べるなら、私が私に問いかけるということはありえないし、それは不能な事象なのだから、あなたに問いかけることが不可能なら私は絶対の沈黙を余儀なくされる、私のあらゆる問いかけが存在しなくなる。
…
(見えざるもの)
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Invisible 2
来たるべきものはたしかに「部分」のうちにあるのだろうし、あなたはその来たるべきものに違いない。しかし、来たるべきものは来ることはないし、いつも私の外側にあるものだ。
また、それは無垢というものと関係があるのだろうか。私が無垢でなければあなたが無垢であろうし、あなたが無垢でなければ私が無垢であるということなのか。そもそも無垢であるということは許されざるものなのか。そして、そのことが侵襲される理由であるのか。それはこちらとあちら、私とあなたがひとつになることを拒むもの。
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Invisible 1 私は私の属しているものを知ることはできない。また、私 … 続きを読む
夢。 その夜、病室のカーテンに幼児の姿をした天使が数体浮かび上がっていた。 翌日 … 続きを読む
私は先日、「私と妻の長い闘病の暮らしが思い出されることにいたたまれなかったのだ … 続きを読む
最初の電話は、早朝だった。明らかにパニック状態の若い女の声だ。何の電話だ、危険 … 続きを読む
世界が個人的に分割されていくとはどういうことなのか。現実、宇宙、あるいは次元と … 続きを読む