〈火〉の装飾性について (実験詩集「浣腸遊び」, 1974)

III、審判
教典アベスタによると
〈流星が山の金属を熔かす〉と
ある
戒律の暴力的形態を伴って
自然の本質が開示される

薔薇が まず
燃え冬きる
金属性の棘から
炎の青い舌が伸びる
薔薇の生涯が
とどまることなく
燃え尽きる
〈王女ハイアンは水を求めて
 死出の逃亡を続ける)
千七百年燃え続けた呪いの〈火祭〉は
まず 爆発によって
消える

不老長寿は
業火によって示される
万物の源である水は
完璧に燃え出している
七人の司祭は
完璧に火によって
追われている

沈黙の塔は
屍体の汚れによって
溶け出している
風は
火によって清められているが