緑字生ズ 044 (弦のような肋骨)
44 弦のような肋骨 ブナの木蔭で 死体の手の甲が重ねられる 下草に埋れて爪が光 … 続きを読む
44 弦のような肋骨 ブナの木蔭で 死体の手の甲が重ねられる 下草に埋れて爪が光 … 続きを読む
43 くりなされた空 (闇の空模様) 猛禽類が翔ける その飛跡が尖っている 鋭い … 続きを読む
42 夕陽が溪間にとどまっている 呆れガラスのはばたき 時忘れのなめくじ 樹々の … 続きを読む
41 朝を抱きしめるように 冷えたビールを呑んだ それからいとまごいをし ほとぼ … 続きを読む
40 己れの造物主が己れだと知った人形が いささかくたびれはて 死体のふりして … 続きを読む
39 熔接工の家を訪ねると 小さな煖炉に ヴァシリキ式の陶器 燃える水晶時計 雪 … 続きを読む
38 ルーキーナよ、聞け 宇宙の裂目から 巨大な蛆虫が涌き ドン・キホーテが凱旋 … 続きを読む
37 〽鬼の目おちて 冥土の唄にひえびえと ああア お腹の首の … 続きを読む
〈岐路・迷路〉 その2 ――岡庭昇の「成熟の構造」へ向けて 『明治大学新聞』 … 続きを読む
36 門(フイーレ)の傍らで 聖マリア像が砕けている 生と死で区別できないから … 続きを読む