小品 (実験詩集「浣腸遊び」, 1974) 投稿日時: 2013/12/15 投稿者: 緑字斎 花の話 紙の如く花が乾ききっている その時の 風は頭上から真逆様に落ちる季節だ 果物の類が 続々と押し込まれる口腔の 桃色の襞が あわてて閉じる 発汗地獄の娘らの腕が伸びる それ 毒入りのインク壷が 道端に転がっている ページ: 1 2 3 4 5 6 7 8