九月二日
この躯に渦巻く強い生命
讃ふべし その意志
九月三日
横たはる躯の深みに
とだえることのない夢の意志
九月四日
夢の中で語る声が
ふたたび躯の中から外へ
九月五日
枝を伸ばさうと膨れる樹木
精神のありかも動いてゐる
九月六日
肉体の中には手で触れられない
なぜなら 手を擦り抜ける本質
九月七日
秋の光の中に鎖されることもなく
開かれることもなく
ただよひつづける
眠りの燦き