五月三日の常務委員会の会議の席上、趙紫陽は二つの問題提起をした。一番目は例の社説が間違っているから正すべきであるということである。それは表決に持ち込まれたが、四対一で趙紫陽は敗北した。二番目は中央委員会に手紙を一通提出したことだ。主な内容は「昔、高級幹部の子供が政治に従事することを私は望まないから、息子二人とも企業にやった。が、いま企業の方の人気が高まった。特別調査班を設置し、調査するようにと中央に提案し、もし、本当に罪を犯したのならば、法に従って処罰するよう」というものであった。そして、その手紙を党内に公開するよう要求したが、李鵬に反対された。そのような手紙を公開したら、党内の他の人への圧力となるからいけないとの理由であった。