2016年08月10日 04:40
【かけら】
⇒Works
■2016年08月10日 14:15
【かけら】
意識は手の届くところにあるのか。それとも、決して立ち入ることのできない深い闇の底に沈んでいるのだろうか。いや、そうではない。意識はあまりにも明晰な物質の相互作用として存在しているに違いないのだ。
■2016年08月12日 00:36
【かけら】
ところで、意識はおのれについて語ることができるのだろうか。そしてそれはどのような相互関係をもたらしていることになるのか。
あるいはまた、意識について述べうるのは、意識であるはずがないのだから、意識の外側にある何ものかであることが必要になるのかもしれない。
2016年08月12日 10:06
【かけら】
整理してみよう。まず、意識が自らについて語りうることが可能だとするならば、意識は二重化された存在、つまり意識そのものではなく、その二つの領界を境にした鏡映構造が現れているに過ぎない。それは意識そのものではない。意識の影と光という、形をなぞるもの、イメージを定義するもの、メタ形式という抽象性なのである。つまり、意識は意識そのものについては語りうることはできないのだ。
■2016年08月13日 14:41
【かけら】
意識について語りうるように見えても、それは意識そのものを解き明かすことにはならず、意識をなぞっているに過ぎない。問いについて、問い自体を映し出しているのだ。
2016年08月13日 14:48
【かけら】
acryl_20151215, Akira Kamita, 2015.12, acrylic and ballpoint pen, A3
⇒Works
2016年08月13日 15:02
【かけら】
(Antonioniについての覚書)
――『さすらい』
話の始まりがわかりづらいというより、意味が不明だという印象は確かにある。
アントニオーニが、当時、同棲していた女優に理由のわからない振られ方をしたという話があるところをみると、どうもそのことに関係していたストーリーなのではないかという気がする。