見夢録: 2016年08月01日-31日

2016年08月31日 10:54
【かけら】
(『豚と軍艦』についての覚書)
――今村昌平『豚と軍艦』

米軍基地の横須賀を舞台に、押し流されながらもたくましく生き抜く人々。また、その流れに抗って、なお自立しようという若い女性に未来を託し、ニヒリズムに陥らずに、闘う姿を描いている。
もちろん、60年安保や今村の政治的な背景があるが、明確な製作への意志が見られた時代の作品でもある。