■2016年08月24日 09:49
【かけら】
(Antonioniについての覚書)
――『欲望』
事実とは空虚である。
2016年08月24日 23:24
【かけら】
(Antonioniについての覚書)
――『欲望』
今回はカラーで、画面は現代的な造形を持ち、真っ赤な車や、純白の建造物、青い建物など明確な色彩の感覚がある。イタリア的な感覚。美的な感覚は楽しい。
それでも、得意のモノクロの下層居住区の壊れかかった建物などのある光景は、持ち味の乾いた寂寥感が漂い、その視線にこそ才能があるのだと思う。
■2016年08月25日 10:16
【かけら】
Super-string: ψ ii, 2007.8, oil, canvas, F3(22.0 x 27.3cm)
⇒Works
2016年08月25日 10:20
【かけら】
(“Frida”についての覚書)
――Julie Taymor『フリーダ』
この作品は、フリーダ・カーロとディエゴ・リベラという二人の画家の類まれな才能と、実に魅力的な人物像をあますところなく、かつドラマチックに描いた傑作である。
映画の構成も、機知とユーモア、実験的な試みが、女性監督ジュリー・テイモアの繊細で知的な方法論でみごとに展開されている。とくに、フリーダの作品を用いたイメージによる場面移動はすばらしい。
2016年08月25日 12:22
【かけら】
(“Frida”についての覚書)
――Julie Taymor『フリーダ』
フリーダの絵については、画家としての立場からいうと、肉体と精神についてのシュールな幼児画(!)よりも、メキシカンイエロー、メキシカンオレンジ、メキシカンレッドとでもいえる果物や植物の色彩にとても惹かれるのである。
2016年08月25日 15:26
【かけら】
(“Frida”についての覚書)
――Julie Taymor『フリーダ』
背景となる音楽もその夫であるエリオット・ゴールデンサールのものであるが、これも印象的で魅力的である。
チャベーラ・バルガスの「パロマ・ネグラ」(黒い鳩)、「ラ・ジョローナ」(泣き女)、リラ・ダウンズの歌う数曲など、とてもすばらしい。
■2016年08月26日 10:12
【かけら】
(“Frida”についての覚書)
――Julie Taymor『フリーダ』
また、リベラの壁画が随時現れるが、この作品はやはりすごいものである。フリーダの作品はメキシコ女性の情熱と特有な世界観、方法論が見られるが、やはり絵はリベラのものに迫力がある。