振り付けとは、価値感・美意識の塊。
振り付けする人の、それの塊。
振り付けを踊るなら、その美意識に付き合うべき。
トータルコーディネートされた
ブランド化された
その独特の価値感を知る方がいい。
手をまっすぐにするか、それとも少し弧を描くのか
それは美意識。
人の美意識に触れる時間なんて、そしてそれを
体で理解しようなんて、日常の生活にはない。
だから、貴重。
人の振付で踊る時には、
どっぷりとその人の美意識に浸りたい。
それとは、違う話。
振り付けを踊るときには、何段階かある。
頭で覚える段階。
次はどうするという記憶にたよっている段階。
最初は、これからスターとする。
次に、体で覚える段階。
体の条件反射にしていく。
「体に入れる」という言葉になる。
次に、「振り付けを忘れる、気にしない」という段階がある。
ただ、踊れば、体がそういう風になっているので、
体がそう動くという段階。
そこまで行って、踊っている最中に
違うことを考えられる。
相手役の表情の分析だとか。
音楽の今まで耳に入ってこなかった楽器の音だとか。
それは、まるで、即興のように感じる。
振り付けされたステップ、とくにややこしくても
それには、意識は行かない。
そうなって、初めて、生きた踊りになる。
スタートできる。