人形振りだけで踊るダンスチーム「人形の家」を
やってもう一年以上経ちますが、「人形振り」を
改めて、概念ややり方などを少しメモしておきます。
現在、舞踏の細田麻央とマイムの藍木二郎さんとチームを組み、 作品を作ったりしていますが、三人とも少し「人形の動きの印象」が違うのです。 それは、「人形」っていろいろあるからですね。
糸のあやつり人形
棒のあやつり人形
ゼンマイじかけの人形
そして現代のロボット
などなど
どれも人形なんです。
だから、どういうイメージの人形かによって、 動き方や動きの原理も異なってくるのです。
今は、三人がそれぞれのやり方だけでなく、お互いの影響を受けて 「人形の幅」を増やしているようにも見えます。なかなか面白いです。
よく「人形振りを習いたい、できるようになりたい」と言われることがあります。
とても簡単なことだけ、まとめてみたいと思います。
一部だけ動かして、その他は動かさないという動きですね。
ほとんどの人形は軟体動物でもなく、また人間ほどの関節をもっていません。ですので、あるいど、「かつん、かつん」というダイナミックな部分運動が必要になると思います。
よくジャズなどレッスンではアイソレーションでのウォーミングアップがありますが、「人形振り」をするには、ちょっと足りないと思います。 動きの影響が小さいからです。
腰を動かすだけで、上半身がダイナミックに移動するようなものを取り入れていくと、人形感がもっと出ます。 「動かす」よりも、「動かさない」方が難しかったりします。
まるごと、いくつかの体のパーツは「動かさない」ようにグループ化して、動かすというようなことをすると、人形感が出ます。
また、「固定点(軸)」というトレーニングも必要ですね。 どこを止めておくのか、動きの支点はどこなのかというです。 これがあると、人間がやっているのに、なんか不思議、人形ぽいというように見えやすいです。
あとは、「緊張と脱力」ですね。これは、味付けということかもしれません。(長くなりましたので、またこれも機会があれば、書きたいと思います)
なお、ワークショップでも、「人形振り」専門ではありませんが、それの基本となるような動きやエクササイズはよくしています。興味あれば、お試し参加してみて下さい。